やめよ!徳山ダム No.45 (2002. 4.24)

 3/10徳山ダム裁判3周年、成功裏に

3月10日「結審まぢか!徳山ダム裁判3周年 集会とパレード」は、皆さまのご支援・ご協力のおかげで、約180名の参加を得て盛大に行われました。前日から開かれた「3/9・10 全国ダム裁判交流会」も大変中身の充実したものとなりました。

       恒例・徳山村キャンプ 8月24日(土)・25日(日)
24日のお昼頃に大垣を出発し、25日の午後の早めの時間に帰着します。
参加費:3500円(子供は無料)
場所や日程について詳しくお知りになりたい方、参加ご希望の方は、事務局に電話でご連絡下さい。
 0584(78)4119(FAX兼)近藤方

  西濃自治体1市13町を訪ねます

1月に受け取ったアンケートの結果を踏まえて、運営委員会として1市13町を訪ねて疑問を質し、「(今以上に)水は要らない」ことを明確にするように申し入れていくことにしました。各自治体の利水についてのアンケートの結果は前号に掲載したとおりです。水が必要かどうか、費用は幾らかかるのか、という一番当たり前の質問に対しては、「回答できる段階にない」としながら、「洪水対策のための徳山ダム建設を推進する」「将来の水需要に備えて水は確保したい」と、推進の立場を謳うものでした。
各自治体から寄せられた回答文書は、ほとんどが文面までそっくりで、「回答を作っている裏側」の存在が感じられます。
この地域で新たな水道水源は必要ないことは各種の統計から科学的に明らかであり、徳山ダムの「水を確保する」ことは住民に重い負担を負わせるものです。住民不在の行政、「国から公共事業をもってくる」ことを是とする古くさい体質を感じさせます。
西濃地域への水道水の供給は徳山ダム全体の利水の8分の1にすぎませんが、国からの補助金などを差し引いても水源費だけで126億円を要するとしています。さらに浄水場や導水管などの新設を必要としますから、数百億円の負担となります。人口36万人の地域でこれを負担するのですから、重い負担です。
どこも財政は逼迫し、どう考えても必要のないものに無駄なお金をつぎ込む余裕はありません。
私たちは「水は要らない」「住民に負担を負わせるな」ということを軸に、基礎自治体への働きかけをねばり強く行っていきます。
 ご一緒出来る方がありましたら同行して下さい。

各役場訪問予定は以下のようになっていますが、変更もあり得るので、「一緒に行こう」という方は事務局でご確認下さい。
◎5/10(金)13時 墨俣町/15時 安八町
◎5/13(月)10時30分 関ヶ原町/13時 垂井町
◎5/15(水)10時30分 大野町/13時 揖斐川町 
 その他、日程調整中です。

        徳山村の今

4月20日(土)に運営委員数名が名古屋市の市民団体を案内して徳山村を訪れました。
例年の「大型連休」の頃より季節が進んでしまっていて、土筆などももう伸びすぎという感じでした。
今年は冬場も工事を止めずに進めたと聞きましたが、確かに昨年から比べると、かなり進んでいるといえます。強制収用された共有地は堤体を盛り立てる材料を運ぶための道路が作られ元の姿は残っていません。
本郷でもまた一軒建物がなくなっていました。不要なことが分かりきっているダムのために、無惨に自然と人の歴史が壊されていくのはやめてほしいと心から感じます。

徳山ダム裁判(行政訴訟)在間証人尋問
  次回被告側からの反対尋問は5月8日(水)13時30分から

徳山ダム裁判報告
◎3/15 公金支出差止訴訟
被告(岐阜県)側は、知事同意の根拠となった「岐阜県第4次総合計画」のバックデータは探しても無かったとする書面を出してきました。それに対し「存在しないはずはない」という原告側の書面が出ました。根拠もなく水需要が増加するとして同意したのだとしたら大問題です。しかし県民の血税を注ぎ込む事業に対してこのようないい加減な姿勢がまかり通ってきたのが、これまでの岐阜県政の実態のようです。

裁判日程
☆ 事業認定取消・収用裁決取消訴訟(行政訴訟)
 5月8日(水)13時30分  在間証人尋問(反対尋問)
☆ 公金支出差止訴訟(住民訴訟)
 5月24日(金) 11時

徳山ダム「鉱害」裁判は3月14日に結審し、5月30日13時10分に判決言い渡しがあります。証人調べもないまま結審したので、判決は、不当なものとなると思われます。
同じ土地についての収用委員会審理の次回は6月24日(月)午前中です。

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