徳山ダム建設中止を求める会・事務局ホームページ


徳山ダム関連来年度予算原案に抗議する声明文


声  明


「要らない」徳山ダムを正当化するための「要らない」導水路事業に満額
「公有地化事業」は未だ徳山村の人への説明すらしていない
〜徳山ダム関連予算(財舞う省原案)に抗議する〜

                                                      2005年12月20日

 20日に発表された来年度予算では、徳山ダム事業費は、ダム事業費で249億円の巨額な予算となった。さらに、要らない導水路事業の「調査費」として6億2000万円もの予算をつけている。
 事業者は「07年度完成」を既定の事実のようにいうが、その前提となるべきこと−残存山林へのアクセス問題・「公有地化事業」−は、未だ徳山村地権者に十分な説明すらされていない。「湛水という既成事実を作ってしてしまえばこっちのもの(アクセスできない残存山林は市場価値を喪失するから、地権者は行政の言うままになるしかない)」という強権的発想が露わになっている。
 「徳山ダムから水を引くための導水路」調査費の満額予算は、「この国」の根幹が崩壊しはじめていることを表している。科学的な予測すれば、愛知県や名古屋市が「徳山ダムの水を必要とする」ことは考えられない。「徳山ダム建設を継続するために無理矢理作りだした6.6m3/秒の新規利水」を正当化するためにのみ、さらに1000億円近い公金を投入して「導水路」を建設する・・・・「徳山ダムは要らない」、だから「徳山ダムの水を引く導水路も要らない」。この明白なことを認めたくないという一点のためにさらなる誤りを積み重ねていく・・・・。
 こんなことを続けていって良いはずがない、次代を押し潰す「負」がさらに大きくなるだけである。
 引き返すのは今、今しかない。 
 徳山ダム関連予算(財務省原案)に抗議する。



<追記>
 徳山ダムを「洪水対策のために一刻も早く必要な施設」と言い募るのは大嘘である。昨年も、必要な河川改修費(荒崎水害への対策/牧田川・杭瀬川改修事業費)を削って,徳山ダム事業費に回した・・・つまり「徳山ダム建設」は具体的に揖斐川流域住民の安全著しく損なっているのである。

■岐阜新聞記事 徳山ダムに249億3200万円

2005年12月

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