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地中ガス管も破損
旧徳山村民移住の団地 地盤沈下が原因か

道路を横切る亀裂。家の塀などに続いている=岐阜県本巣市の文殊団地で |
徳山ダム(岐阜県藤橋村)建設に伴い、旧徳山村民が水没予定地から集団移転した同県本巣市の文殊団地で、団地を造成した水資源機構が地盤沈下対策の対象外とした地域で、地中のガス管や下水道管が破損、変形していたことが分かった。地盤沈下が原因の可能性が指摘されている。
ガス管と下水道管は、団地分譲が始まった一九八四年までに埋設された。地盤沈下は八七年ごろから明らかになり、機構は五十二世帯が住む地域を沈下対策の対象としたが、三十一世帯の地域は対象外となった。
昨秋に対象外地域でガス漏れが発生し、県ガス事業協同組合が調べると、市道地下の鋼製ガス管の継ぎ目が折れていた。これまで対象地域で管破損は多発していたが、対象外地域では初めてだった。同組合は「地盤沈下によるのでは」とみる。
一方、下水道管は二〇〇〇年の本巣町(現本巣市)の調査で、対象外地域の市道の地下六カ所で塩化ビニール管のたるみや変形が見つかった。市下水道課は「変形はよほどの加重がなければ起きない」としている。
同団地では、対象外地域で家屋の壁や塀に亀裂が入るなどの被害が既に判明。機構側は、地盤沈下の可能性を否定していないが、新たな対策はとらない考えを明らかにしている。ガス管を修理した同組合は機構に工事費を請求しているが、機構側は「(団地住民も含め)だれが負担するか検討中」としている。
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