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社会 |
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揖斐川で大規模崩落
幅、高さ90メートル

地滑りで揖斐川(中央)まで土砂が崩れた現場。手前は国道303号=13日午前10時55分、岐阜県揖斐川町で、本社ヘリ「あさづる」から |
地滑りが断続的に起きている岐阜県揖斐川町東横山の揖斐川左岸の山腹斜面で13日午前8時ごろ、幅、高さとも約90メートルの大規模な崩落が発生。大量の土砂が揖斐川に流れ込み、約50メートルの川幅が半分ほどに狭められた。下流で大量の土砂流出や水位上昇が予想されることから、国土交通省中部地方整備局と岐阜県は川に近づかないよう警戒を呼びかけている。
県などによると、あらたに約4万立方メートルの土砂が川に崩落。さらに土砂の流入が続いて川がせき止められた場合は、約3キロ上流にある横山ダムの放流を止めて仮排水路を整備する方針。現場付近に民家はない。
県などは現地に職員を置き、監視カメラを使って警戒。揖斐川町は広報車などで周辺住民に注意を呼びかけている。夜間通行止めとなっていた現場近くの国道303号は午前5時ごろ、通行止めが解除された。
日本気象協会東海支社によると、揖斐川町では13日夕にかけて雨脚が強まる恐れがある。同町の5月の平均降水量は292・8ミリだが、今月は12日までにすでに300ミリを超え、地盤が非常に緩んでいるという。
雨は夕方がピークで、愛知県や三重県でも多いところで24時間に50ミリ前後の雨が見込まれている。
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